学科紹介
人類が持続的に発展するには、食料と栄養を確保し、健康的な食生活を送れる環境が必要です。そのために、「食と健康について、化学、生物学、物理学などを用いて、科学的に取り組むことができる人材」を養成することを、当学科では目指しています。
最先端の基礎研究に基づいて、食と健康に関する社会的な課題の解決に挑戦したい方を、募集しています。
生命科学と生物工学の研究を基盤として食と健康の科学を推進する
「食品生物科学科」は、生化学、有機化学、物理化学および分子生物学を基盤とする生命科学と生物工学の観点から教育・研究を行っています。
<食>に関するさまざまな課題に対して科学的な解決方法を提示できるように「実験科学を」重視し、
(1) 食品と生命の関わりを研究し、食と生命を理解すること
(2) 最先端の生命科学研究により、「食と健康」に貢献すること
(3) 食に関する学問を通して、人類の持続的発展に寄与すること
をめざしています。
>> 学科紹介ポスター
学科の特徴
食と健康に関する生理化学・生命科学に特化したユニークな学科
農学とは?食品生物科学とは?(左端の「▶」をクリックすると詳細が確認できます)
・ 農学は、「生命・食料・環境」をキーワードとする総合学問である。
・ 人類の持続的発展には、食料と栄養の確保が不可欠である。
・ 食品生物科学科は、食(食料)と健康(生命)に関わる学問に取り組む。
本学科と他学科の違い
目指すもの(テーマ)、および、アプローチが、異なります(重複もあります)。(詳細はクリック)
・ テーマが中心:食品(食)と 生物(健康)
・ テーマに対して様々な学問(方法)を用いる(化学、生物学、物理学)
他学科には、技術(方法)を様々な対象(テーマ)に応用する学科や、扱うテーマが当学科とは異なる学科があります。
学科の教育と研究
教育・研究の視点
どのような視点で教育と研究を行っているのでしょうか。(詳細はクリック)
1. 基礎科学を理解する
・物理化学 ・有機化学 ・生化学 ・分子生物学 など (学術の特性)
2. 生物・人間の食行動と生理反応を研究する
・分子 ・細胞 ・個体レベル (スケール)
3. 健康増進と疾病予防に繫がる解決策を示す
・食習慣 ・食品機能 ・医薬品 (出口・目標)
学科で扱う対象(食品と生物)と学ぶ学問の関係性
研究対象と関係する学問体系はどのように結びつけているのでしょうか。(詳細はクリック)
学科の求める人材像、目指す養成人材、および進路
教育研究・人材養成の目的と方針
カリキュラムを通じて何を学ぶのでしょうか。(詳細はクリック)
× 食べ物を作る方法や栄養指導法など、実践的な方法(例:調理学、栄養学)を学ぶ
〇 食や健康に関する現象の背景にある基本原理としての基礎科学を学ぶ
× 商品(プロダクト)となる食品を開発する
〇 基礎研究(科学)の成果を応用して、食品(商品)に発展しうるタネ(シーズ)を創出する
× 食品企業の研究者になるために必要な知識と技術が手っ取り早く学べる(就職予備校)
〇 知識と技術を使いこなすための訓練を通して、必要なことを学ぶコツを会得する(自学自習)
⇒ 結果として、学んだことが生かせる分野で活躍する
入学者に求める人材像
当学科の目標に興味があり、当学科が提供するトレーニングに真剣に取り組む意欲のある人(詳細はクリック)
・ 食と健康にかかわる複合的な問題に、総合的な観点から挑戦したい人 (広い視野)
・ 挑戦に必要な学問(化学、生物学、物理学など)を幅広く修める意欲のある人 (好奇心)
・ 世界水準の基礎研究に、主体的に取り組む意欲と気概のある人 (向上心)
・ 人類が直面する「食に関する社会的課題」の解決に貢献したい人 (利他心)
・ 将来、産官学の各分野において、強い責任感および高い倫理観を持って、
リーダーシップを発揮する人材になりたい人 (責任感)
大学卒業後の進路
卒業後はどのような進路を取るのでしょうか。(詳細はクリック)
・ 大学院大学なので、学部卒業後に大学院にほぼ全員が進学する
大学院 = 知識・技術を使いこなす訓練(フルタイムで研究)
1年(4回生)+ 2年(修士)+ 3年(博士)= 6年間で世界で活躍できる研究者へ
・ 修士課程で企業就職する人と、博士後期課程に進学する人に分かれる
国からの給付型奨学金により博士後期課程進学者が増加中
・ 就職先は、食料品・飲料、化学工業、製薬、機械、学術、および、IT/コンサル業界など
学科(大学)と専攻(大学院)で学んだ専門性が生かせる分野(食と健康関連、化学関連 など)に進む人が多い
大学や国の研究機関で研究を続ける人も同じ傾向にある
学科のことをさらに深く詳しく知る
農学部や京都大学が主体となって公開している学科に関する資料を集めました。学科での学びをさらに詳しく知りましょう。
農学部の資料
学科紹介(別タブで開く)
農学部の公式サイトに掲載されている学科紹介です。(詳細はクリック)
本サイトよりも詳細に食品生物科学科のポリシーを確認することができます。
コースツリー(別タブでPDFを開く)
授業科目相互の関係や学修の道筋を表したものです。(詳細はクリック)
コースツリーを利用すると、本学科で身につける知識や能力と各科目との対応を確認できます。
(注意:入学年度によって内容は異なります。)
配当科目表・卒業の要件(別タブで開く)
配当される科目の一覧と卒業に必要な単位の修得数の例です。(詳細はクリック)
配当される科目の詳細と、卒業までに修得しなければならない単位数や要件が確認できます。卒業までに修得できる学問体系を具体的に把握することが出来ます。
(注意:入学年度によって内容は異なります。)
専門科目時間割(別タブで開く)
履修する専門科目の1週間の時間割の例です。(詳細はクリック)
本学科で開講される学年別の専門科目の時間割表を曜日ごとに確認することが出来ます。本学科における日々の学びをより具体的にイメージできます。
(注意:入学年度によって内容は異なります。)
京都大学の資料
シラバス検索(別タブで開く)
シラバスは、各授業科目の詳細な授業計画のことを指します。(詳細はクリック)
授業名、担当教員名、講義目的、各回ごとの授業内容、成績評価方法・基準、準備学習などについての具体的な指示、教科書・参考文献、履修条件等が記されており、各授業科目の準備学習などを進めるための基本となるものです。
(注意:入学年度によって内容は異なります。)